皆さま、こんにちは。

今回は院内で測定しているCBC（血球算定検査）についてご紹介します。

血液の病気だけでなく、身体の状態を把握するための基本的な検査です。

採血が終了してから短時間で測定できるため、ホルモン検査に比べて早く結果を報告する事ができます。

自動血球分析装置で以下の項目を測定しています。

・白血球数

体内に入り込んだ細菌やウイルスなどをやっつけたり、体を守るための抗体を産生したりしています。感染症や炎症がある場合などに上昇します。

・赤血球数

肺で取り入れた酸素を体の組織に運ぶ役割を担っています。

赤血球が減った状態を貧血といいます。

・ヘモグロビン量

赤血球の中に蓄えられており、酸素と結合し、組織で酸素を離します。

ヘモグロビンには鉄が含まれており、体内の鉄が不足すると合成が減り、貧血の原因となります。

・ヘマトクリット値

全血液中の赤血球の割合を％で表したものです。

ヘマトクリット値が低ければ、貧血が疑われます。逆に脱水症などでは高値となります。

・血小板

怪我をした時などに血管が破れた所に張り付いて、血液が体外へ流れ出さないようにする働きがあります。数が減ると出血が止まりづらくなります。

次回も検査項目についてご紹介する予定です！

春木レディースクリニック　検査室　枡田