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Uterine flora

子宮内フローラ検査について

子宮内の細菌環境が、妊娠と出産に影響すると言われています

子宮内フローラの妊娠に対する影響

子宮内フローラについて

腸の中と同じように、子宮の中にも様々な種類の細菌が存在しており、その子宮内の環境を子宮内フローラ(子宮内細菌叢)と呼んでいます。

子宮内の善玉菌はラクトバチルス菌(Lactobacillus)です。この善玉菌が減ってしまうと、子宮内フローラのバランスが乱れ、受精卵が着床しにくくなったり、妊娠しても流産や早産の原因になったりすると報告されています。

出典:Inmaculada Moreno, et al., Am J Obstet Gynecol. 2016 Dec;215(6):684-703.
出典:Katsufumi Otsuki, et al., Biochem Cell Biol. 2017 Feb;95(1):31-33.

子宮内のラクトバチルス菌の割合と妊娠、出産への影響

妊娠率と出産率

スペインでおこなわれた、子宮内フローラに関する臨床試験を紹介します。
体外受精(ART)を実施した 35 人を対象に子宮内フローラが調べられました。ラクトバチルス菌の割合が 90%以上の正常群と 90%未満の異常群に分けて、妊娠率と出産率が比較されました(右図)。

正常群では妊娠率 70.6% /出産率 58.8%、異常群では妊娠率 33.3%/出産率 6.7%という結果で、ラクトバチルス菌が 90%以上だと妊娠率と出産率がともに高くなる可能性が示されました。

出典:Inmaculada Moreno, et al., Am J Obstet Gynecol. 2016 Dec;215(6):684-703.

なぜラクトバチルス菌が
重要なのか?

①子宮内環境の改善

子宮内フローラについて

ラクトバチルス菌は、子宮内に存在する悪玉菌の増殖を抑える酸性を維持する働きをします。

Deirdre E O'Hanlon, et al., PLoS One. 2013 Nov 6;8(11):e80074

②免疫細胞が受精卵を攻撃する力を弱める

子宮内フローラについて

悪玉菌が存在すると、子宮内に炎症が起こると言われています。炎症は免疫細胞を活発化させ、その免疫細胞は受精卵を非自己である異物と認識して攻撃するように働きます。 ラクトバチルス菌が悪玉菌の増殖を抑えることで、免疫細胞の攻撃を弱めます。

また、ラクトバチルス菌が少ない子宮内環境が、着床障害の原因である子宮内膜炎を引き起こすことも報告されています。

Karen Grewal, et al., BMC Med. 2022 Jan 28;20(1):38.

③流産・早産の予防

子宮内フローラについて

神戸大学が2022年に報告した研究を紹介します。
正常核型流産(受精卵が正常にも関わらず流産に至ること)したグループと生児を獲得したグループに分けて、子宮内フローラが比較されました。

正常核型の流産群では流産回数が多いことが分かりました。
また、正常核型の流産群では、着床障害を引き起こす悪玉菌であるウレアプラズマ菌の割合が高いことも示されました。

Journal of Reproductive Immunology 152 (2022) 103653.
出典:Journal of Reproductive Immunology 152 (2022) 103653から改変

子宮内フローラについて

その研究では、早産したグループと正常な妊娠週数に出産(正期産)したグループとの子宮内フローラの比較もされました。
その結果、早産群ではラクトバチルス菌の割合が低く、子宮内フローラの悪化が早産の原因になる可能性があることが示唆されました。

出典:Journal of Reproductive Immunology 152 (2022) 103653から改変

子宮内フローラ検査により期待されること

子宮内フローラについて

子宮内フローラ検査の流れ

子宮内フローラ検査の流れ

※ 子宮内フローラ検査では、最新の検査機器を使うため、細菌の「属」名だけでなく、より細分化された「種」名も分かります。特に、善玉菌といわれるラクトバチルス属は、より細分化された「種」によって、真の善玉であるラクトバチルス菌と、悪玉になりうるラクトバチルス菌が存在していることが分かっています。当院では、「種」名まで診断することで、より正確な子宮内細菌のバランスを判断しています。

結果が悪かった場合は?

ラクトバチルス菌を増やすサプリメントを摂取してもらいます。
また、悪玉菌が検出された場合は、その悪玉菌に効果のある抗生剤を同定し服用してもらうことで、効率よく子宮内フローラの改善を目指します。

Case1
ラクトバチルスが少ない場合

サプリメントを摂取し、子宮内をラクトバチルス菌が増えやすい環境に整える。

Case1

Case2
ラクトバチルスが少ない場合

抗生剤で悪玉菌をやっつけるとともに、サプリメントを摂取し、子宮内をラクトバチルス菌が増えやすい環境に整える。

Case2

Case3
ラクトバチルスがいない場合

ラクトバチルス菌の入ったサプリメントと、子宮内にラクトバチルスが増えやすい環境に整えるサプリメントを接種します。

Case3

検査費用について

先進医療 初回検査・再検査 44,000円
自費診療 初回検査 44,000円
再検査 36,300円

ご不明な点がございましたら、スタッフまでお気軽にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

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