こんにちは

そろそろ温泉が恋しい季節となってまいりました。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか？

以前「温泉と妊活」として、温熱効果、リフレッシュ効果、リラックス効果についてお話をさせていただきました。

今回は泉質についてお話させていただきます。

温泉は、含まれている化学成分や、温度、pH、色、匂い、味、肌触りなど様々な特徴があります。温泉の泉質は、含まれている化学成分の種類とその含有量によって、以下の10種類に分類されています。

１． 単純温泉

　　　温泉に溶け込んでいる成分が比較的少なく、湧出温度が25℃以上。

２． 塩化物泉

　　　保温効果が高く湯冷めしにくいことから「熱の湯」と言われている。

３． 炭酸水素塩泉

　　　アルカリ性の炭酸水素塩泉は角質を軟化させる作用があり「美人の湯」と言われる。

４． 硫酸塩泉

　　　飲用により、胆のうを収縮させて腸の蠕動運動を活発化する。

５． 二酸化炭素泉

　　　入浴すると気泡が肌に付く「泡の湯」。炭酸ガスが皮膚から吸収され、血行が良くなる。

６． 含鉄泉

　　　湧出直後は無色透明で空気に触れると茶褐色の濁りや沈殿物を生じる。

７． 酸性泉

　　　口にすると酸味があり、殺菌効果がある。肌が弱い人は入浴後よく洗い流す。

８． 含よう素泉

　　　飲用で総コレステロールを抑制する。甲状腺機能亢進症がある人は注意が必要。

９． 硫黄泉

　　　殺菌力が強く、皮膚への刺激も強い。

10．放射能泉

　　　ラドン（地中の岩石や土に含まれるウランが変化したもの）を含む。

妊娠中に入ってはいけない泉質などは特に定められていませんが、やさしい泉質のものを選んでいただく方が安心かと存じます。

やさしい泉質と言えば、1.の単純温泉でしょうか。

湯布院・道後温泉・下呂温泉が有名です。もう少し近場ですと肌がすべすべする感触があると言われているアルカリ性単純温泉の夕日ヶ浦温泉（京都府）などがあります。

ただし、お肌がすべすべすると言うことは、浴室の床なども滑りやすい可能性がありますので、十分ご注意ください。

血流を良くして温熱効果が期待できるのは、3.の炭酸水素塩泉や5.の二酸化炭素泉です。

長湯温泉（大分県）、うずしお温泉（淡路島）、龍神温泉（和歌山県）など様々な温泉地があります。入浴の際は湯の中の炭酸を高濃度に保つため静かにゆっくりと入り、体についた小さな気泡がどんどん大きくなっていくのを楽しんでください。

また、2種類以上の泉質が湧出している温泉地もあります。

例えば熱海温泉は塩化物泉と硫酸塩泉が、有馬温泉はなんと10種類のうち硫黄泉・酸性泉・含よう素泉を除く7つもの成分が含まれているそうです。

成分が混合されている場合や別々の源泉を有している場合もあります。ご自身で泉質の確認をしていただいた上で訪れ、体調に無理のないように楽しんでください。

最後にご注意いただきたい点です。

入浴前には水分補給をしっかりして、熱すぎるお湯・長湯・空腹時・食後すぐの入浴は避けてください。また、急な体調変化に備えて1人きりでの入浴も避けてください。

心地良い湯に浸かり、からだもこころもリラックス＆リフレッシュなさってください。

温泉利用について、以下もご参考になさってください。

「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」環境省　
https://www.env.go.jp/nature/onsen/pdf/top.pdf　　　

参考資料

温泉の泉質のいろいろ | 日本温泉協会 (spa.or.jp)

日本の温泉をもっと知りたい！10種の「泉質」の特徴と代表的な温泉地(季節・暮らしの話題 2021年11月13日) - 日本気象協会 tenki.jp

「ラドンとは」https://www.ies.or.jp/publicity_j/data/s10.pdf環境科学技術研究所

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山﨑(不妊カウンセラー)