初診の方06-6281-9000
再診の方06-6281-3788(初診電話が繋がらない場合はこちらへ)
事務局(患者様以外の方):06-6281-8801遅刻連絡住所変更はこちらから
月・火・木・金18時30分まで水・土16時まで祝13時まで
INFO
お知らせ
- トップページ
- ドクターインタビュー
- 生殖補助医療とは

生殖補助医療とは
医長/新堂 真利子
医長の新堂先生よりお話を伺いました。
生殖補助医療について具体的に教えてください
生殖補助医療とは、不妊治療の一つで、体外で卵子や精子、受精卵(胚)を扱う技術の総称です。具体的には体外受精や顕微授精、胚凍結、胚移植などを指します。
体外受精とは英語ではIVF(in vitro fertilization)と呼ばれ、試験管の中での受精、という意味です。流れとしては、まず採卵により卵子を体外に取り出し、培養液の中で出会わせること(媒精)によって受精させます。そうしてできた受精卵を数日培養後、子宮に移植(胚移植)します。患者様への説明の中ではふりかけ法と表現する場合もあります。顕微授精(ICSI)は、顕微鏡を用いて良好な精子を選び出し、細いガラスの針で卵子の中に精子を一匹だけ直接注入して授精させる方法です。体外受精と同じように数日培養後受精卵を移植します。
生殖補助医療は1980年代に始まり、現在では数多くの施設で広く行われるようになりました。日本産科婦人科学会の報告では2021年には69797人が生殖補助医療により誕生し、これはおよそ11.6人に1人の割合です。生殖補助医療の進歩はめざましく、不妊治療における重要な柱の一つとなっています。
生殖補助医療で行われる卵巣刺激について具体的に教えてください
成熟した複数の卵子を採卵することを目的として排卵誘発剤を用いて卵胞発育させることを調節卵巣刺激といいます。当院での卵巣刺激の方法には高刺激法(アンタゴニスト法、ロング法、PPOS法)、中〜低刺激法(クロミフェン/レトロゾール±hMG)、自然周期法などがあります。なるべく多くの卵子獲得を目指す場合、まずは高刺激法を選択しますが、卵巣機能低下があり高刺激法で採取卵子数が少ない場合や通院・投薬の負担がある場合、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが高い場合は中〜低刺激法を選択します。刺激に使用する薬剤の選択については従来からの投薬の利点を生かしつつ、積極的に新しい薬や方法を取り入れています。過去の成績の蓄積と新しい投薬方法での成績を比較しながら、患者様お一人お一人の状態に合わせて決定しています。
生殖補助医療においては、採卵や胚移植などの手技も重要だと思われますが、春木レディースクリニックで実践されている工夫などはあるのでしょうか
採卵術とは、卵巣刺激により発育した卵胞を経膣的に穿刺し、卵胞内の卵子を回収する手術であり体外受精の核となる手技の一つです。外科的な処置となるため、安全性を第一に重視しつつ、できるだけ多くの卵子を回収できるよう工夫しております。痛みを感じず安心して受けていただくために、当院では局所麻酔または静脈麻酔を行います。また採卵針はVitrolife社より販売されているSense針を用いています。これは従来の採卵針(17G)よりも先端部分のみ外径が細く(20G)設計されているため、採卵時の出血を抑えると同時に膣や卵巣(卵胞)への損傷も少なく、痛みも低減されより安全・安心な採卵を可能にしております。また通常採卵のタイミングとしてはhCGやGnRHアゴニストなどの投与により人為的にLHサージを起こし、その36時間後に実施するのが一般的です。当院では患者様の状態に合わせてこの採卵までの時間を調整・個別化し、より良好な卵子を確保できるよう努めております。
胚移植術は生殖補助医療の集大成といえる手技です。大切に育ててきた胚を確実・適切にお戻しするため、当院では患者様に事前に尿溜めをしてもらい、超音波ガイド下で移植予定位置を正確に確認しながら柔らかいカテーテルで胚移植を行います。一定の割合で子宮の屈曲程度や、子宮筋腫などの合併症により挿入困難が予測される症例があり、その場合はあらかじめ試験胚移植を行います。本番と同じ状態を再現してどのカテーテルが適しているか、どの方向へ挿入すべきか、挿入長はどれくらいかを記録し本番に備えます。また当院では、着床率向上のため全症例にアシステッドハッチングを実施しております。
生殖補助医療が反復して不成功だった場合、春木レディースクリニックではどのような対策を行っているでしょうか?
良好胚を複数回移植しても妊娠に至らない場合を反復着床不全といいます。着床不全の原因は大きく胚側の要因と母体側の要因に分けることができます。原因が一つではなく複数にまたがることもあります。胚の原因検索としては着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)を実施することが可能です。母体要因の検査としては、超音波に加え子宮鏡や卵管造影を追加し、子宮奇形、子宮内膜ポリープ、慢性子宮内膜炎、卵管水腫の有無等器質的疾患を再評価します。また子宮内フローラ検査、子宮内膜受容能検査、不育症採血などを患者様の状態に合わせ検討します。
春木レディースクリニックに
ご相談ください
春木レディースクリニックに ご相談ください
初診の方06-6281-9000
再診の方06-6281-3788
(初診電話が繋がらない場合はこちらへ)
事務局(患者様以外の方):06-6281-8801
月・火・木・金18時30分まで
水・土16時まで
祝 13時まで