こんにちは

春木レディースクリニック心理師の濵口です。

毎日暑い日が続きますね🌞　ぜひお身体をいたわりつつお過ごしください。

さて、みなさんのお話をお聞きする際に、ご自身の性格や価値観や習慣などについて「今○○だけど、ずっと○○だったらどうしよう」とか「△△だから子どもが産まれた時も△△だとまずいと思う、でも治らなかったらどうしよう」などなどといった不安の声を聞くことがあります。
気持ちがしんどい時ほど、当然のことながら、今の自分が自分にとってマイナスのイメージでしんどい状態だと感じてしまい「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安も大きくなってしまいます。

人はだいたい、日々情報を得て成長していくので、例えば来年の同じ時期に今と全く同じ環境、情報量、そして同じ気持ちである人はほぼいないはずです。それはご自身の中で、食べ物とかやってみたいコトとかアーティストとかの好き嫌いが、ちょっとしたきっかけで変わったという体験をして感じている方も多いでしょう。
例えば、知人などはとても掃除が嫌いで、できれば掃除することなく過ごしたいタイプだったのですが、2年程前にペットを飼い始めてから、抜け毛対策と誤飲対策の為に毎日掃除をするようになったそうです。「人生イチで今掃除している」「こんなことになるなんて思ってもみなかった」とのこと…かといって彼女は「なんでこの子の為にこんな嫌なことをしなくてはならないの！」などと思いながら掃除しているわけでもありません。自ら進んで自然に嫌いだったことを実行しているのです。
そんな経験をすると「自分って変われるんだ！」ということがわかりやすいし、気持ちがしんどくない時にはご自身の変化や変化できるということ自体をすんなりと理解できるのですが、気持ちがモヤモヤしたりイライラしたり、自分に罪悪感を持ってしまって抜け出せなかったりしていると自分の変化を信じられずに「このままだったらどうしよう」状態に陥ってしまうことが案外多々あります。

そんなときの為に、例えば「自分の変化ノート」をつけておいて読み返すなどは有効です。しんどい時には忘れてしまっている過去の自分の変化を確認するといったイメージですね。しんどい時は、自分はどうせ変化しないんだ…などと考えてしまうこともあります。日々ちょっとした変化を探してみるのはアリです。体の変化（数字的なことも含めて）はもちろん目に見えているでしょうし、引っ越しや職場の異動など環境の変化も必ずあるはずですね。ずっと同じ所に住んでいて同じことをやっているという場合でも、例えば周りにいる方の年令や入れ替わりなど、また周りに新しい建物が建ったとか、ほんのちょっとしたことはあります。自分には関係がないと思うことでも巡り巡って気持ちの変化に関係していることも少なくありません。さまざまな変化（例えば、家庭内で・職場で・友人間でこんなことがあって変化を感じた、衝撃的な出会いがあった、ここを変えてみたらこんなことができた、珍しく体調が悪くて寝込んでしまった、そしてこうやって回復した…などなど）によって起きたご自身の気持ちの変化等もノートにつけておくとよいでしょう。変化の中で生きてきている、その中で自分も変化成長しているということを実感しましょう。

ノートにまではつけないとしても、まずご自身の変化の経験を思い起こす…そして、自分はずっとその前のままではなかったという事実を確認するのがポイントです。何がどう変化したというよりも変化の事実があったということが大切なのです。しんどすぎる時には受け入れにくいこともあるので、日頃から気にかけているとよいのかもしれません。

変化できるご自身を感じることは、「このままだったらどうしよう…」という切迫感で気持ちがしんどくならないための、一つの方法です。

治療での不安はもちろん、それに伴って、ご自身のことやご夫婦のこと、ご家族のこと、お仕事のことなど、何となくモヤモヤした気持ちをお持ちでしたら、とりとめもなくお話に来てください。ご自身でお話されることで気持ちが整理され、モヤモヤやイライラが少しずつ減っていきます。あなたのしんどい思いに寄り添っていっしょに考えていくのが「こころのサロン」です。

どうぞお気軽にお越しください😊


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春木レディースクリニック
臨床心理士・公認心理師　　濵口美雪

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