こんにちは

春木レディースクリニック心理師の濵口です。

7月といえば、暑さも本格的になってくる時期ですが、最近は梅雨明け前からギラギラと陽ざしがまぶしくて暑くて…といった天候が当たり前となり、自治体・教育施設・体育施設などで熱中症への注意喚起や外出禁止・運動禁止などの対策もとられているようです。実際に今年もすでに熱中症での緊急搬送が日々増加しています。この時期は、外出すると陽ざしだけでなく湿った絡みつくような熱風も体感され、体が重くだるく気力も削がれる感じですよね。適度にエアコンを使い、水分補給と十分な睡眠で乗りきって参りましょう。美味しいものも忘れないで…(笑)

さて、「あの時に○○しておけばよかったなぁ」「どうしてできなかったんだろう」など、ご自身の過去の出来事を振り返って悔やんでしまい前に進めない…といった経験はありませんでしょうか。とても悔しい、自分が情けない、もう今後も上手くやれる気がしない、という気持ちがぐるぐる回ってしまうといった感じです。例えば、分かりやすい例だと…Aさんから質問されたのに上手く答えられなかった…もっと笑顔で対応したらよかった、知っていることはいっぱいあったのに話せなかった、もっと情報収集していたら更に上手く話せたのに、急に聞かれたので緊張してしまった、等々、時間が経ってからもしくはAさんと離れて一人になってから、いろいろと頭に浮かんでくるものです。出来事によっては何年もあとになって後悔したり、長い間心を悩ませたり…といったこともあるかもしれません。

ここで、一つのポイントとしては、その出来事があった時点では最善ではなかったにしろ自分としてはその時にできるだけのことを瞬時にしているという事実があります。例えば、先ほどの例で言うと、その時にとても体調が悪くて笑顔になれなかったとか、他のことに気持ちが動いていてとっさに質問の意図が理解できなかったとか、そんな状況も全て含めて、できるだけのことをしている自分がいるはずです。それを、時間が経って気持ちが落ち着いたとか、何年も経ってもっと情報を得たとか、そんな自分が振り返っているということに注目してみましょう。

あの時にこうしていればよかった…というのは今だからこそ言えることなのかもしれません。その出来事の瞬時の行動や言動はほとんどの場合一生懸命で、悔やみながらしているわけではないのでは…。そのようなその時点での自分自身についても同様に振り返ってみましょう。あの頃はこういう考え方だったとか、例えば転居してしんどかったなぁとか、攻撃的な言動もしてたなとか、その時点ではできるだけのことをしていた自分のことも思いやってみましょう。

そして、さらに一つには、よくお話しますが、「未来の不安や悩みは、いまあれこれ悩むより未来のきっと今より成長しているであろう自分を信頼して任せてみましょう」ということにもつながります。あの時にこうしたらよかったのに、と悔いて考えられるということは、その時よりもご自身が成長している証しでもあります。成長しているご自身をたくさん感じて、未来のご自身は信頼できるということを実感して、労ってあげてください。そして、これからどうしていけば悔やまないかを何となく考えてみるのもひとつです。突き詰めて自分を責めるのではなく、ゆるっと、…例えば、こうしていけば緊張しないで話せるかなとか、今からでも謝ってみようかなとか、「あの時にこうしていれば…」ではなく、これからのこととして目を向けてみてはいかがでしょうか。

治療での不安はもちろん、それに伴って、ご自身のことやご夫婦のこと、ご家族のこと、
お仕事のことなど、何となくモヤモヤした気持ちをお持ちでしたら、
とりとめもなくお話に来てください。ご自身でお話されることで気持ちが整理され、
モヤモヤやイライラが少しずつ減っていきます。
あなたのしんどい思いに寄り添っていっしょに考えていくのが「こころのサロン」です。
どうぞお気軽にお越しください😊


春木レディースクリニック公式インスタ


春木レディースクリニック
臨床心理士・公認心理師　　濵口美雪

---

毎週火曜日と金曜日　　14:30～、15:30～、16:30～
「こころのサロン」は1回50分です。料金は無料です（44歳以上の患者様は1回あたり3,300円申し受けます）。
お一人またはご夫婦ご一緒でもお越しいただけます。パートナーの方お一人でもどうぞ！