こんにちは

春木レディースクリニック心理師の濵口です。

6月になり蒸し暑さを感じるようになりました。今年は平年より梅雨入りが遅いとも言われていますが、最近は豪雨も多く降水量も気になるところです。

さて、おうちの近辺や職場の近く、またショッピングに出かける大きな街でも、「あれ？ここってこんな建物あったっけ？」「この前までここって○○だったのに…」と風景の変化に違和感を持つことはありませんか？特にここ数年でコンビニの出店が目立ち、身近でも大きな街でもここあそこに見慣れたロゴが並んでいます。こういったちょっとした店の入れ替わりや家の建て替えなどで街の雰囲気がすっかり変わってしまうことってありますよね。「うちの近くの住宅街は昔から変わらないよねー」という方も、代替わりでおうちがリフォームされていたり、交通標識が新しくなっていたり、探すと何かとあるかもしれません。

自分が小さい頃にはここには○○があったのに…とか、噂は耳にするけれど自分が知っているもっともっと前って何があったのだろう…とか、いつも見る風景をもとに昔を懐かしがったり知らないことを調べたりすることは脳の活性化にとても有効です。
例えば、ご自身が持っている過去の写真データや暮らしている町の広報部門や役所などに保存している昭和時代の写真などを見る機会があれば、この場所は「昔はこんな感じだったんだ」とか「今はどうなっているのだろう」といった思いをはせ、記憶や地図などを頼りに同じ場所で同じアングルで写真を撮ってみるというプロジェクトを立ててみてはいかがでしょう。
昔の記憶を辿ったり、今昔の変化を調べたり、同じ場所を見つけて感動したり、といった体験は、通常の気持ちの動きのみではなかなか味わえない感覚である「わくわくドキドキ感」や「やったぁ！感」を味わうことができるのかもしれません。

また、このように、いつもの日々の中では考えも及ばないことを考えて組み立てて一つの結果を導いていくというところも、気持ちのリフレッシュにつながります。特に、日々いろいろと悩んだり心配事があったりして心がしんどい時には、普段は考えないような世界へと心をシフトさせることで息が詰まりそうな気持ちをほぐすことができます。

このように心のリフレッシュへのきっかけとして、普段とは違う体験である「一枚の写真からプロジェクト」が役に立つかもしれません。他にもそのようなきっかけは案外存在します。もしも心がしんどくてリフレッシュしたいと思われたら、まず、普段とは違う何かを取り入れることは第一歩かもしれません。目覚ましの音を変えてみる、いつもと違う道から駅に向かう、一駅先のスーパーに行ってみる、などなど…ご自身の思いつくことから始めてみられてはいかがでしょうか。