こんにちは

春木レディースクリニック心理師の濵口です。

11月は秋が深まっていく印象がありますが、今年はまだまだ気温が25度を超える夏日が来るかもしれないと報道されていました。更に今年の冬は暖冬という予報ですから、このまま気温も低くなりすぎずに過ごせるのかもしれませんね。ま、気温の動向にかかわらずクリスマスや年末年始はやって来るのですが…。

秋の花の一つには、竜胆（りんどう）があります。かわいらしいベル形の花が特徴ですね。青や水色などの寒色系の花が主流ですが、赤紫やピンクなどもあるそうです。かわいらしい花なのに「竜胆」と表記するのは何故なのでしょう。この花は漢方薬としても利用され、その根茎を乾燥させたものはとても苦く、その苦みが「竜の胆のように苦い」と表現されたことからこの名前になったとのことです。

さて、パッと見て「あれ？どうしてだろう…不思議だなぁ…」と思うことってありますよね。どうしてこんな名前がついているのだろうとか、どうしてこんな形なんだろうとか、はたまた、こんなに種類があるのかとか、小さな発見や疑問って日々の暮らしの中にはたくさんあるのではないでしょうか。

そんな時にはぜひ興味を持って調べる、そこからどんどん広がっていく世界に没頭してみる、ということを楽しんでみてはいかがでしょう。
特に、嫌なこと、忘れたいことが頭から離れない時や、悩みがいっぱい浮かんでくる時、不安しかない時など心がしんどい時には、グルグル回っている不安の連鎖から少しでも抜け出すキッカケを意識的に作る必要があります。

そこで、違う世界に目を向けることが有効になってきます。心がしんどい時はどうしても狭い範囲しか見ることができなくなっているので、「しんどい！」と思ったらずっと遠くまで周りを見渡してみようと心がけて、ちょっとしたキッカケを探してみましょう。
そうやって不安や悩みから少しでも距離を置く時間を作ることで、気持ちが落ちついてきます。悩みや不安は変わらないと思われるかもしれませんが、距離を置く時間を持つことで自分の気持ちや捉え方・考え方に変化が起きてくるのです。

心がしんどい時こそ、視野が狭くならないように周りを見渡しましょう。そこで見つけたほんのちょっとの「あれ？こんなものあるんだ…」を大切に探究してみることでしんどさを和らげることができます。
こんな不安な時にこんなこと考えてはいけない…などと思わないことです。ちょっとしたことがあなたご自身を救う種になり得るのですから…。