うっすらと汗ばむほどの陽気になり、本格的な夏が近づいてきていますね。

さて、今回は「第65回　日本卵子学会学術集会」に胚培養士5名が参加しましたので
紹介いたします。

テーマは「生命誕生の神秘に向き合う―基礎と臨床―」でした。

様々な発表がありましたが、凍結胚の融解液についての発表が印象に残りました。

従来法から新たな融解液で融解することで時間短縮につながり、不良胚での成績改善の可能性があるということでした。

また、保険適用から2年がたち、様々な変化が起こっていることがわかりました。
保険適用外・先進医療Ｂでの対応となったPGT-Aは費用が高いという理由から、
保険適用前に比べPGT-A実施の割合が減少した施設もあるそうです。

生殖医療ガイドラインや保険適用の条件についても再認識出来る良い機会となりました。

培養士の倫理講習会では、「不妊症の有病率に関する疫学研究」・「包括的生殖補助医療法の制定をめざして」という講演がありました。胚の培養に直接関わることではないですが、不妊治療が行われる上でとても大切な疫学や法律について学び考えさせられました。

今後も最新の知識や技術等を積極的に学んでいき、少しでも治療のお役に立てるよう取り組んでまいります。

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朽原　今井　松本　滋賀　氏平