こんにちは
うららかな春を迎えました。みなさまお元気でいらっしゃいますでしょうか。

さて、治療を進めていく上で仕事との関わり方について悩まれている方もいらっしゃると思います。
「お仕事を辞めて治療に専念したい」そこで…例えば、Aさんは仕事を辞めてストレスが軽減して治療に前向きになれました。でもBさんは、仕事を辞めたことで治療のことを考える時間が増えてストレスが大きくなりました。Cさんは、仕事のやり方をフルタイムからパートタイムに変えることを選びました。

このように、みなさんそれぞれに職場の環境や仕事内容も違いますし、それぞれの考え方や譲れないところなども違います。あなた自身と仕事環境と治療の過去・今・未来の中で、あなたに合ったやり方は何だろう、本音はどうしたいのだろう、どうするのが一番ストレスを感じないのだろう…などを少しずつお話ししながら考えていくことも不妊カウンセラーのあり方のひとつです。

お話していくと…
ストレスの原因だと思うから仕事は辞めたい…でも経済的に続けないといけないという気持ちもある…本当は今の仕事ではないことをしたかった…仕事は少し休んで資格の勉強もしてみたい…
仕事は辞めてスッキリしたけど、時間が余って考え込んでしまってしんどい…仕事を辞めたことでパートナーに少し後ろめたさが出てきた…これといって趣味がないこともわかった…
などなど…

いろいろな思いがあふれ出てくるのではないでしょうか。
あなたにとってどこが一番しんどいのか、どうしていくと少しでも気持ちが軽くなるのか。ご自身の思いを語るうちにその奥にあった本当の気持ちに気づくこともあります。

また、仕事でのストレスは、部署異動やシフトの変更など職場のシステム的な改善によって軽減されることもあります。有効な事務的手続きを知らなかったからしんどかった…ということもあったりするのです。

どういうことがご自身の気持ちをモヤモヤさせているのだろうか、はっきりとわかっていなくてもお話しされることで気づいていくことは案外たくさんあります。
「どうしたらいいのかわからないんだけど…」という気持ちのままでお話に来てください。
まずは、少しでもご自身の思いの輪郭がはっきりするように一緒に考えていきましょう。

春木レディースクリニック

臨床心理士・公認心理師　　濵口(不妊カウンセラー)