みなさま、こんにちは

　11月を迎え、今年もあと少し…と感じるようになりました。

寒さも本格的になって参りましたので、お体に気をつけてお過ごしくださいね。

　さて、不妊治療を受けるにあたって多くの皆様が、初めての体験（体にとっても心にとっても）と感じられることがたくさんあるかと思います。今までに経験のないことを行うということは、どのようにご自身がふるまったらよいか、そうすることによってどうなっていくのか、自らの心がどう動くのか、など全くわからない状態で不安いっぱいの中、その世界に身を投じる…といったイメージなのではないでしょうか。なので、治療の流れに気持ちがついていけない、といったことが起こる場合もあると思います。

　そうすると、今までのご自身と比較して、何か「しっくりこない部分」が気になり始め、自分らしくない、私はだめだ、前に進んでいない、などという思いが浮かんでくることもあります。そんなモヤモヤは、もしかしたらある意味不妊治療する上で切り離すことのできない悩みなのかもしれませんが、なんとなく「ご自身ではどうも整理がつかない気持ち」を抱えてしまうのです。

　そんな気持ちをぐっと胸の中にしまい込んでおくと、心がしんどくなってしまったり、体に不調がでてきたりすることもあります。例えば、何が原因かわからないけれど、眠れない、食べられない、すぐに泣いてしまう、八つ当たりしてしまう、…などなど。

　不妊カウンセラーといたしましては、妊娠や不妊等に関する適切な情報提供ももちろんですが、「ご自身ではどうも整理がつかない気持ち」を何だか訳が分からないままにでもお話に来ていただければ、じっくりお聴きして、気持ちの整理整頓のお手伝いをさせていただくことも役割のひとつです。

　また、不妊治療はその性格上、どうしても期間限定の治療でもあります。不妊治療という人生の大事を境として、それまでのご自身の歩んでこられたやり方やそれからのご自身の思い描く姿など、みなさまそれぞれの「人生スケジュール」をご一緒になぞって考えていくことも不妊カウンセラーは担っております。まだご自身の中では、モヤモヤふわふわした思いや計画をお話になっていくうちに、骨組みができ、確信がもてるものに育て、過去から未来へと紡いでいかれる、そのお手伝いもさせていただきます。

　ぜひお気軽にご相談に来てくださいませ。

春木レディースクリニック

臨床心理士・公認心理師　　濵口(不妊カウンセラー)