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培養室へようこそ
胚移植について
立秋とは名ばかりの残暑が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は胚移植についてです。
胚移植には、以下の 4種類の方法があります。(※①~③については2020.12.23「培養室へようこそ11」で紹介)
① 初期胚移植法(培養2日目または3日目の胚を移植)
② 胚盤胞移植法(培養5日目または6日目の胚(胚盤胞)を移植)
③ 二段階胚移植法(①と②の移植を同一周期で実施)
④ 子宮内膜刺激胚移植法(SEET法)
今回は ③二段階胚移植法 と ④子宮内膜刺激胚移植法(SEET法)についてお話します。
近年、子宮内膜の胚を受け入れる準備には母親のホルモンだけではなく、胚から放出される因子も重要な役割を果たしていることが報告されています。
胚由来因子と子宮内膜の相互作用によって胚の受け入れ準備が整うのですが、ART(生殖補助医療)においては体外で胚を培養しているため胚由来因子が子宮内膜に働いていない状態で移植を行うことになります。
この問題を解決するために考案されたのが「二段階胚移植法」です。
この方法は、一段階目に初期胚を移植し、その胚から放出される因子が子宮内膜に働き、胚の受け入れ準備を整え、二段階目に移植する胚盤胞がより高い確率で着床することに期待します。
特に※反復ART不成功例に対して用いられ、良好な成績を上げていると報告されていますが、
一段階目に移植した初期胚が子宮内で胚盤胞に成長し着床することも考えられますので、多胎妊娠になってしまうリスクが生じます。
※反復ART不成功例とは、体外受精や顕微授精などの高度な不妊治療を複数回行っても、妊娠が成立しなかった場合を指します。
このリスクを克服するために考案されたのが「子宮内膜刺激胚移植法(SEET法)」です。
体外で胚を成長させていた培養液を胚盤胞移植の前に予め子宮内に注入する方法がSEET法です。
培養液には成長の過程で胚から放出された因子が存在しており、この因子が二段階胚移植における初期胚の代わりとなり、子宮内膜の胚を受け入れる準備を整えることに期待します。
また、移植する胚は1個に制限できるため多胎妊娠のリスクも回避できます。
ART(生殖補助医療)における胚移植は、妊娠に至るまでの最後の重要な過程となります。
胚移植まで積み重ねてきた皆様の思いや努力を念頭に置き、我々も日々精進して参ります。
培養部 福迫
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