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培養室へようこそ
精子が少ない・いないと言われたら…
精巣内精子回収法(TESE)の適応
皆様こんにちは。
前回、培養室から精巣内精子回収法(TESE)についてご紹介させていただきました。
今回はその適応となる症例について詳しくお話します。
通常、体外受精には射出精液を調整して使用しますが、射出精液中に十分な数の精子がいない症例があります。そういった症例に対して、精巣から直接精子を採取する精巣内精子回収法(TESE)を行うことがあります。
主な対象は精液中に精子が全くいない無精子症です。
無精子症には、作られた精子の通り道に通過障害のある閉塞性と、
通過障害のない非閉塞性の2種類があります。
非閉塞性の場合は、TESEの絶対的な適応となります。
閉塞性の場合は、通路再建が治療の第一選択となりますが、再建できない場合はTESEの適応となります。
その他にも、精液中に精子はいるが全て死滅または運動していない、精子が極めて少ない高度乏精子症、射精障害などの症例も適応となる場合があります。
精液検査で精子が少ない、いないと言われたら、
土曜日に専門医による男性不妊外来を設けていますので、ご相談ください。
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