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培養室へようこそ
第62回日本卵子学会にオンライン参加しました。
培養室へようこそ 15
梅雨明けも近づき、海や山の恋しいころとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて今回は、第62回日本卵子学会学術集会での興味ある演題についてご紹介させていただきます。本来であれば、本学会は北海道の帯広にて開催予定でしたが、残念ながら、北海道全域に外出自粛が要請されることとなり、オンラインでの学会参加となりました。昨年にひきつづき、ほとんどの学会が新型コロナウイルスの影響によりオンライン開催となり、便利な面もありますが、現地開催が待ち遠しい限りです。旅行や宴会が早くできる日が来るといいですね。
話は戻りまして、本学会で発表された興味ある演題を一題ご紹介させていただきます。
演題名は、『ICSI施行胚における雄性前核と雌性前核の消失のずれが胚発生に及ぼす影響』です。
顕微授精をした翌日には受精の証である2つの前核(雄性前核と雌性前核)を確認することができます。その後、これらの前核が消失し、細胞分裂が始まります。近年ではタイムラプス内蔵の培養器が多くの施設で取り入れられたことで、胚の発生の様子をより詳細に観察することができるようになりました。タイムラプスで胚の状態を観察していますと、ほとんどの胚の前核はほぼ同時に2個そろって消失しますが、まれに、先に1個の前核が消失し、時間差でもう1個の前核が消失する現象を確認できます。このように、雄性前核と雌性前核の消失のずれが、胚の発生にどのような影響を及ぼすかを調べた研究になります。結果は、2つの前核の消失時間にずれがある胚は、ずれのない胚に比べて、Day2での分割率、Day3での良好胚率、胚盤胞発生率、良好胚盤胞率すべてにおいて、有意に低下していました。つまりは、2つの前核の消失時間にずれのある胚は、今後の胚発生率を低下させるということが示唆されたという報告です。
当院でもタイムラプス内蔵の培養器を導入しておりますので、より詳細な胚の発育状況を把握できます。今後も、タイムラプス画像を通じてたくさんの発見をしていきたいと思います。
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