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栄養カウンセリング室より

妊活食べ物Q&A 緑茶のカフェイン

妊活食べ物Q&A 緑茶のカフェイン

こんにちは
春木レディースクリニック管理栄養士の花田です。

栄養カウンセリングでは患者様から多くのご質問・ご相談をお受けします。
このブログでも「妊活食べ物Q&A」としてお伝えしていきます。

Q.妊娠のためにカフェインを控えた方がよいとのことなので、コーヒーを飲むのをやめました。でも、お茶にもカフェインは入っていますよね。大丈夫なのでしょうか?

A.コーヒーのカフェインについては、栄養カウンセリングでもよくご相談を受けます。
1日1~2杯なら問題ないとお答えしていますが、カフェインレスやノンカフェインに替える方、他の飲み物に替える方などさまざまです。
コーヒーについては過去のブログにありますので、こちらもご参照ください。

さて、今回は緑茶についてのお話です。
ご質問のとおり、緑茶にはカフェインが含まれています。
もちろん、紅茶にもウーロン茶にも含まれます。
浸出濃度にもよりますが、コーヒーと比較した場合、100mlあたりに含まれる量は次のようになります。



一般的なコーヒーカップ☕や湯呑茶碗🍵は1杯約150ml、マグカップは200mlぐらいです。
ヨーロッパでは、妊婦のカフェイン摂取量は1日200gまでとされているので、これに合わせると、コーヒーなら1~2杯、緑茶なら6~7杯になります。
では、実際にどれぐらいの量を飲んでいるのでしょうか?

妊娠期の茶の摂取に関する研究は複数行われています。
2015年の研究では、妊婦のカフェインの1日の摂取量の中央値は258mgと多く、そのほとんどは茶からの摂取であったことが示されています。
ヨーロッパの推奨量をオーバーしていますね😢

そして、この研究も含めて複数の研究で、妊娠中の母親の茶の摂取量が早産リスクと関連していることが報告されています1)
どういうことなのでしょうか。

妊娠にはホモシステインという悪玉アミノ酸が影響することは、ご存知の方も多いと思います。
ホモシステインと聞くとまず葉酸が思い浮かびますが、ビタミンB6B12が不足してもホモシステインは増加します。
妊娠中にカフェイン摂取が多いと、カフェインによってビタミンB6の働きが阻害され、ホモシステインの血中濃度が上昇し、子宮収縮が早期に引き起こされると言われています。
特に、妊娠中は女性ホルモンの作用により、非妊娠時よりもカフェインの代謝に時間がかかるため、カフェインの影響を受けやすくなります。

また、カフェインだけでなく、茶に含まれるタンニン(カテキン)によって葉酸の代謝が阻害されることも分かっています。

このように、カフェインタンニンの影響を考えると、コーヒーだけでなく緑茶や紅茶などの摂取にも気を付けた方がよいと言えるでしょう。
一方で、お茶の摂取と早産に関連はなかったという研究報告もあるので、さらなる詳しい研究が待たれるところです。
あまり神経質になりすぎず、適量をおいしく味わうとよいですね😊


1)原田梨央,白石三恵(2019).妊娠期の茶の摂取による早産およびSmall for gestational ageへの影響に関する系統的レビュー.日本助産学会誌, Vol. 33, No. 2, 128-141.



≪栄養カウンセリング≫

日時:水曜 14:30~、15:30~
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料金:無料(2023年1月4日より、44歳以上の患者様は有料となりました)


春木レディースクリニック
管理栄養士
 花田

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