こんにちは

春木レディースクリニック心理師の濵口です。


今期の冬、12月から3月はいつになく寒波が厳しかったように思います。例年「今年は暖冬」と言われて久しい昨今、寒さを痛感した冬だったのではないでしょうか。そんな寒い冬を経て、ようやく春を迎える頃となりました。朝晩はまだ多少の肌寒さがあるものの、陽が昇り人々が動き出してくるにつれてぽかぽかとした陽ざしを感じられます。
春には、冬の寒さで縮こまっていた体が次第に伸びてくるような開放感がありますね。

今まで土色だった大地にも鮮やかな色合いが戻ってきます。何もなかった近くの空き地にもタンポポの花が日々数を増し、明るい黄色が目に飛び込んでくるようになりました。タンポポは、期間限定でその開花事情にも注目度の高い桜や、群生してひときわ存在感を表す菜の花などとは違い、何気なく足元に楚々として春の訪れを教えてくれるイメージです（もちろん花に優劣などありません）。地面に這うように茎や葉を生やすので力強ささえ感じます。花言葉は、花や綿毛が恋占いに使われていたことから、「愛の信託」「誠実」「別離」など恋愛に関係のある言葉が多いようです。
また、よく見られるものはほとんどが「西洋タンポポ」だということですが、タンポポの品種はとても多く、地方によって違ったタンポポが自生しているようです。花の大きさや色、総苞片（頭花を下から支えるようにしている緑色の部分）の向きなどタンポポには様々な種類があるらしいので、探してみるのも面白いですね。

さて、「さあ！春だ！」というこの時期、冬の間に寒さや気力減退等で縮こまっていた体や心をぽかぽかした陽ざしで温めて、ゆったりとリラックスする時間を作りましょう。例えば、体のリラックスについては、暖かくなったからジョギングや散歩を始めるのもいいですし、ジムやヨガ等のレッスンを開始するのにも良い区切りですよね。
また春は、草花や蝶などの虫たち、野鳥や小動物などが盛んに活動を始める時期です。例えば、桜の開花から散り初めまでの経緯や、冬には居なかった鳥たちの歌声等々のような自然の息吹に気づき、それに感動し、深呼吸してそれを味わうことが心のリラックスにつながります。心地良い春の時期は案外短いです。「春ならでは」の新発見を探してみましょう。偶然の発見も素敵な驚きで良い刺激になりますが、少し意識して探してみることで気持ちを集中させることができ、ご自身の前向きな姿を感じながら、発見した時のわくわく感をさらにいっそう楽しんでみるのもひとつです。

もしかしたらあまり普段はやったことがないかもしれませんが「自分で自分の行動を意識しつつ動くこと」で、例えば…集中力が上がったり新しい自分発見があったり客観視する練習になったり…と、きっといつもとは違った感覚を感じ養うことができるでしょう。
せっかくの暖かい芽吹きの季節、周りをちょっぴり見渡して、春を、そしてご自身の新鮮な感動力を発見してみてはいかがでしょうか。