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学会参加報告
第69回 日本生殖医学会 学術講演会・総会に参加しました
第69回 日本生殖医学会 学術講演会•総会に参加しました
皆様、こんにちは。
立冬を迎え、朝ごとに冷気が加わるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、2024年11月14日(木)~15日(金)に、ポートメッセなごやにて開催されました
第69回 日本生殖医学会 学術講演会・総会に参加してまいりましたので、ご報告させていただきます。
今回は【不育症から学ぶ。】をテーマに、数多くの発表がございました。
中でも印象に残りました演題を、ご紹介させていただきます。
①【多職種が支える不育症診療】
公認心理師の視点、助産師の視点、不育症治療経験のある看護師の視点から、治療に取り組む患者様の支援についてのお話を伺いました。
流産後の女性の20〜40%は、抑うつ症状や不安症状を抱えており、実際はうつ病に罹患していたというケースも存在するようです。
流産は、多くの場合、胎児側の異常によって発生すると言われております。しかし、流産や死産を経験した患者様は、自身に問題があったのだと捉え、様々な思いを抱きながら、治療と日常生活をこなしておられます。
そういった患者様に対し、エビデンスのある正しい医学的情報の提供や、精神面並びに心理面から安心できるサポートを行うためにも、しっかりとした体制を整える必要がございます。
当院でも、こころのサロン(心理カウンセリング)や不妊カウンセリングを行っておりますが、このような場所が、皆様にとって安心できる場となりますことを、切に願っております。
②【不妊治療の保険化前後におけるPGT-Aの動向の変化についての検討】
保険適用開始後は、自費診療であるPGT-A(着床前診断)を選択する患者様が減少している現状についてお話を伺いました。
PGT-Aの治療成績は保険開始前と変わらず、妊娠出産を望まれる患者様の数も一定のため、経済的な負担がこの急激な減少につながっているとのことでした。
保険で1回毎の費用を抑えて数回治療を続けるか、費用はかかるがPGT-Aでより少ない回数で治療するか、難しいところであります。患者様の背景や経済面・精神面を十分に配慮し、患者様に寄り添った治療計画を立てていく重要性を改めて感じました。
③【不育症から学ぶ】
最後は、今回の学会のテーマである「不育症から学ぶ」という講演からです。
不育症とは流産あるいは死産が2回以上ある状態のことで、妊娠経験者の5%と高頻度にも関わらず、認知度が低いといことが課題とされています。
講演の内容では、抗リン脂質抗体陰性の反復流産患者において抗核抗体陽性率は有意に高頻度であるが、その後の流産率は陽性、陰性の間に差がないことが明らかであると発表された等の報告がございました。
私たちスタッフもより一層知識を高め、患者さまが安心して治療を行っていただけるようサポートに努めます。また、当院では、遺伝カウンセリングも行っておりますので、ご希望の患者さまはご予約いただければと存じます。
今回の学会参加を通し、医療現場で働くスタッフとしての意識が更に高まり、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今後も、生殖補助医療に関する正しい情報を常に更新することは勿論、今回学びました知識を用いて、皆様にとって少しでも心和らぐ瞬間を増やしていくことができますよう、今後も精進してまいります。
ご不安なことやお話ししたいことがございましたら、お気軽に、何なりとお申し付けくださいませ。
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