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栄養カウンセリング室より

妊活食べ物Q&A コレステロール

妊活食べ物Q&A コレステロール

こんにちは
春木レディースクリニック管理栄養士の花田です。

栄養カウンセリングでは患者様から多くのご質問・ご相談をお受けします。
このブログでも「妊活食べ物Q&A」としてお伝えしていきます。

Q.インターネットの記事に、「コレステロールの低い人は妊娠しにくい」と書いてありました。コレステロールは低い方がいいと思っていたのですが、ちがうのですか?

A.「コレステロールの低い人は妊娠しにくい」の「コレステロール」が何を指しているのか、その記事を読まないと分かりませんが…

まず、健康診断でよく目にするコレステロール値についてご説明しますね🎵
健康診断の検査値には、LDLコレステロールHDLコレステロールが併記されていることが多いです。
(近年は、LDLコレステロールではなく、non- HDLコレステロールになってきています)

一般に、LDLは悪玉コレステロールHDLは善玉コレステロールと呼ばれるので、2種類のコレステロールがあると思われがちですが、そうではありません。
善玉でも悪玉でもコレステロール自体は同じもので、働きや身体への影響が異なるために、そう呼ばれています。

では、コレステロールの体内での主な働きはというと…
・細胞膜の構成成分
・ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン、コルチゾール)の材料
・胆汁酸の材料
・ビタミンDの前駆体
など、非常に重要な役割をしています。

このため、不足しないように、食事からだけでなく肝臓でも合成されています。
体内のコレステロールは、食事由来が約20%、肝臓での合成が約80%と考えられていますが、食事からの摂取が増えると肝臓での合成量が減る、食事からの摂取が減ると肝臓での合成が増える、というふうに上手く調整されています。

肝臓で合成されたコレステロールは身体各部に届けられますが、コレステロールを肝臓から末梢の血管に送るのがLDLです。
ただし、LDLは増えすぎると血管の内壁を傷つけ、動脈硬化の原因となります。
よって、末梢の血管にある不要なコレステロールを肝臓に戻さなければなりませんが、その役割をするのがHDLです。
ですから、健康診断では、LDLの値は高すぎずHDLの値は低すぎない方がよいとされます。

ここで、Q.に戻ります。
インターネット記事の「コレステロールの低い人は妊娠しにくい」というのは、コレステロールは性ホルモンの材料になるので妊娠のために必要である、という意味でしょうね😊
また、質問者様の「コレステロールは低い方がいい」というのは、健診結果のLDLコレステロール値は高すぎてはいけない、という意味でしょう😊
同じコレステロールの話でも、視点が違うので食い違ってしまいましたね😊

実際には、健診結果で基準値内に入っていれば問題ありません。
女性の場合は、加齢に伴いLDLが上昇する傾向にあるので、基準値より高めでも大丈夫と考えるドクターもいらっしゃいます。

LDLの数値を改善したいと考えている方は、食事に含まれるコレステロールそのものよりも、肝臓での合成材料となる飽和脂肪酸の摂取を減らすことが重要です。
飽和脂肪酸は、肉の脂身🍗、バターやチーズ🧀などの乳製品に多く含まれます。
また、ポテトチップス🍟、チョコレート🍫やインスタント麺🍜などもコレステロール値を上げやすいので、食べ過ぎは禁物です。
逆に、不飽和脂肪酸や食物繊維はコレステロールを下げる働きをするので、魚🐟やオリーブオイル、野菜🥬や海藻、きのこ🍄、大豆などをしっかり摂ってくださいね💕

≪栄養カウンセリング≫
日時:水曜 14:30~、15:30~
   木曜 14:30~、15:30~、16:30~、17:30~
料金:無料(2023年1月4日より、44歳以上の患者様は有料となります)


春木レディースクリニック
管理栄養士 花田

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