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栄養カウンセリング室より

カラダと食べ物 水と健康

カラダと食べ物 水と健康

こんにちは
春木レディースクリニック管理栄養士の花田です。

感染予防のためのマスク生活も3ヶ月以上になり、肌荒れが気になる今日この頃です😢
気温もぐんぐん上がっているので、夏に向けて熱中症対策も必要ですね。

厚生労働省では、 「健康のため水を飲もう」推進運動 を全国展開しています。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html
スローガンは、
「目覚めの一杯、寝る前の一杯。 しっかり水分 元気な毎日!」
「体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。健康のため、こまめに水を飲みましょう。」
とのことです。

では、「どれぐらい飲めばいいのか」という疑問が湧いてきますね。
厚生労働省のHPやポスターでは「のどの渇きを感じる前に」、「こまめな水分補給」、「あと2杯多く」などのような表現がされています。

一般的には、尿や便、汗や呼吸で失われる1日の水分量は約2.5Lです。
これに対し、水分摂取量は、 食事から約1.0L、体内で代謝によって作られる水が約0.3L
よって、単純に計算すると、飲み水として必要なのは1.2Lとなります。 
ただし、夏場や運動時は汗💦によって失われる水分量が増えるので、もっと多く飲む必要がありますし、実際には、飲みたくなって飲んでいるはずです 。
逆に、冬場や活動量の少ない時はそれほど飲みたくはなりませんね。

また、味の濃いものを食べると、のどの渇きを感じます。 
これは、血液のナトリウム濃度が高くなるためで、それを薄めるために、脳からの命令で飲水行動が起こります。

こうして考えていくと、飲むべき水の量は、身体が教えてくれるということでしょう。

栄養カウンセリングでは、患者様から「妊娠のために水を1日2L飲んでいる」というお話を時々お聞きします。
なぜ「2L」なのかと不思議に思って調べてみたのですが、妊活本や妊活ブログなどで推奨されているようです😲

ダイエットや痛風発作防止のために、毎日「2L」飲んでいる人は私の周りにもいますが、身長180㎝ぐらいの大柄な男性です。
小柄な女性にとっては「2L」は飲むのが大変な量かもしれません。

私の個人的な意見としては「無理してたくさん飲む必要はない」と思います。
もともと飲む量が少ない人や医師から指示されている人は飲むべきですが、そうでない場合は、季節やご自身の身体の状態に応じて、飲む量を調節された方がいいでしょう。

水を摂りすぎると、身体を冷やす原因になったり、血液が薄まりすぎて別の問題を生じることにもなりかねません。
また、「1日2L」を目標にしてしまうと、それができなかったとき、ご自身を責めてしまうことにもなるでしょう。
自らストレスの原因をつくることのないよう、ご自身が一番快適だと感じられるような毎日をお過ごしくださいね 
もちろん、熱中症の予防を意識しながら。


≪栄養カウンセリング≫
日時:水曜・木曜 14:30~、15:30~、16:30~ 
お気軽にご予約ください。

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