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不妊カウンセラーより
麻疹(はしか)について
春の日差しが心地よい毎日でございますが、
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。不妊カウンセラーの山﨑です。
本年2月末より、海外からの帰国者などにより麻疹の感染者が認められたとのニュースを耳にされた方も多いかと思います。その後、3/31までのおよそ1か月間で、全国で21名(大阪府7名)の感染者が認められています。
妊活に向けて、ご心配されておられる方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は麻疹(はしか)についてお話させていただきます。
[麻疹とは]
麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。感染者と同じ空間、場所にいるだけで感染し、感染防御に手洗いやマスクのみでは予防できないとされています。
[症状]
約10~12日間の潜伏期間の後、発熱、咳、咽頭痛、鼻水、眼瞼結膜の充血などの粘膜症状から発症します。これらの症状が数日続いたのち高熱と共に発疹が出現します。発疹が出現する前後1~2日には頬粘膜にコプリック斑と呼ばれる小さな白い斑点が見られることがあります。
合併症がない限り、7~10日で回復しますが、免疫力の回復には1か月程度を要するため、それまでは他の感染症にかからないよう十分な注意が必要となります。
感染力は、症状の出現する1日前から解熱後3日くらいまで続き、極めて強い感染力を示します。
妊娠中に麻疹にかかると母体が重症化しやすく、流産や早産を起こすリスクが上がると言われており、注意が必要です。
[予防]
麻疹の予防にはワクチン接種が効果的です。罹患歴があれば免疫の獲得ができていますが、小児期のワクチン接種が2回行われず免疫の獲得ができていない年代があり注意が必要です。
妊娠前であればワクチン未接種・未罹患の場合ワクチン接種を検討しますが、通常MRワクチン(麻疹・風疹対応)となり、接種後2か月の避妊が必要です。
既に妊娠しているのであれば、ワクチン接種を受けることが出来ませんので、麻疹流行時には外出を避け、人ごみに近づかないようにしたり、ご家族が感染しないようにご家族に対してワクチン接種を検討していただくなどが必要となります。
抗体があるか等ご心配であったり、ワクチン接種をご検討の方は、お近くの医療機関にご相談ください。
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