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培養室へようこそ
胚培養士への道
胚培養士への道
春爛漫。少し明るい色のジャケットが似合う季節になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は「胚培養士への道」についてお話ししたいと思います。
我々胚培養士の仕事は医師の指導の下で、人工授精、体外受精、顕微授精などを行い、精子、卵子、胚のお世話を行います。精子、卵子を扱うには高度な技術と経験が必要で、また生命誕生に関わるので高い倫理観と品位も求められます。
そんな胚培養士になるために私たちはどの様な道を歩んできたのでしょうか?少し、参考までにお話したいと思います。
胚培養士として就職する人は大きく二つに分けて、医学部保健学科などで臨床検査技師資格習得を目指して勉強してきた人と、農学部、理工学部などで動物繁殖学や発生生物学を学んできた人が多くを占めています。
不妊治療専門クリニックへ胚培養士として就職した後に、さらに専門的な知識や、技術の習得をしていきます。当院ではまず精液を扱う処理や精液検査から見習いを始め、その後、卵子の取り扱いや胚の評価、最後に顕微授精を習得していきます。新卒で就職した場合、胚培養士としてすべての技術が身につくまでに3~5年程かかります。生命を扱うので、慎重に時間をかけて研修を行っていかなければなりません。今のところ、胚培養士に国家資格はありませんが、学会が認定する資格が二種類あります。多くの胚培養士が2~3年ほど胚培養士として経験を積んだ後に資格の取得を目指します。
4月からは体外受精の保険適用も始まります。これからはさらに胚培養士は必要とされていくことでしょう。私たち胚培養士は常に安心、安全を心掛け、よりよい医療をお届けできるように邁進していきます。
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