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培養室へようこそ
培養室へようこそ6
培養室へようこそ6
みなさま、こんにちは。
肌寒い日が続いていますが、梅雨明けが待ち遠しいですね。
今回はシリーズ6回目、顕微授精についてのお話です。
顕微授精を行う場合、採卵して採れた卵子は、まず卵子の周りの卵丘(らんきゅう)細胞という細胞を取り除き、成熟した卵子か未熟な卵子かを見分けます。
確認出来た成熟卵子にのみ、一匹の精子を注入します。
この方法を卵細胞質内精子注入法(ICSI:イクシー)と言います。
ICSIは採卵当日の午後から行います。
まず調整した精子を写真のように右側の細いガラスピペットで一匹捕まえます。
↓
精子をピペットの先端まで移動させ、透明帯(とうめいたい)と呼ばれる卵子の殻を突き破ります。
↓
突き破ったところ
↓
これで精子を注入して終わり。。。というわけではありません。
透明帯内側にある卵細胞質の細胞膜を吸引して穿破しなければいけません。
ここできちんと細胞膜が破れていないと精子は卵細胞質の中に入っていないことになり、
受精することができません。
細胞膜を吸引→穿破し、精子を細胞質内に注入します。
顕微授精が終わった後は、培養液に移し、培養器の中で翌日まで培養します。
翌日の午前中に受精しているかどうかを確認します。
次回は受精確認についてのお話です。
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