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培養室へようこそ
培養室へようこそ4
培養室へようこそ4
こんにちは。過ごしやすい季節になりましたが、世の中はまだまだ自粛モードですね。
さて、今回の培養室へようこそVol.4は、成熟卵と未熟卵についてのお話です。
まず皆様がよく勘違いされていることなのですが、採卵してとれた卵子が全て受精出来るというわけではありません。
卵子は成熟しているものと未熟なものに分かれます。
このうち成熟している卵子でないと受精することは出来ません。
未熟な卵子には二種類あります。
まず一つ目がこちらです。
卵子の中央に白くぬけているものが見て頂けるかと思います。
こちらは卵核胞というもので、こちらがある卵子は最も未熟であるということがわかります。
二つ目がこちらです。
先ほどの卵子から一つ成長段階は進んだ卵子になりますが、こちらの卵子には先ほどの卵核胞は確認できません。
しかしこちらの卵子も受精することは出来ません。
成熟している卵子の写真がこちらです。
時計の四時の位置に小さい丸が見て頂けると思います。こちらが極体というもので、極体が確認できたものを成熟卵と呼びます。
成熟卵のみが受精出来る卵子になります。
二枚目の写真には極体が見当たらないのがお分かりになりますでしょうか。
このように卵子は1枚目の写真から徐々に成長していき、3枚目の写真へと成長しやっと成熟が完了していきます。
このような成熟卵子と未熟卵子の判定は、顕微授精の場合は採卵の午後から行い、成熟卵子にのみ顕微授精を行っていきます。
一般体外受精の場合は採卵翌日の受精確認を行う時に判定していきます。
次回は一般体外受精についてお話させていただきます。
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