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培養室へようこそ
培養室へようこそ2
培養室へようこそ2
桜の花も満開となってまいりました。
「培養室へようこそ」シリーズの2回目です。
今回は人工授精についてご説明いたします。
始めに精液をご自宅またはクリニックで採っていただきます。
採っていただいた精液は精液調整室で処理していきます。
処理をする前に、精液カップ、遠沈管、人工授精のカテーテル、人工授精指示書の4点に名前とID、
生年月日を記載し、他のスタッフと一緒にダブルチェックします。
その後処理を開始します。まず顕微鏡で運動精子、不動精子、奇形精子の数を数えます。
そして運動精子を回収するための特殊な培養液を二層に積んでいきます。
矢印のところで層になっているのがお分かりいただけるでしょうか?
その上に精液を積みます。
そして遠心機にて遠心を行います。
遠心が終わるとこのようになります。
遠沈管の底に元気の良い精子が分離されます(一番下の黒い矢印)。
一番上と二番目の白い矢印に奇形精子や死滅精子が分離されていきます。
これは密度勾配法という方法で、ヒトの成熟した精子の密度は1.11-1.12g/mlといわれており、培養液の密度が1.10g/mlなので精子が沈降するというわけです。
その後、別の培養液で精子を洗浄してからカテーテルに注入して完成です!
精子の入ったカテーテルを外来の内診室に運び、子宮内に注入します。
人工授精の流れをご紹介させていただきました。
培養士
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