皆様、こんにちは。培養部の松村です。

 
日本産科婦人科学会から、2022年のARTデータブックが公表されました。

ARTデータブックとは、日本産科婦人科学会が毎年、生殖補助医療の成績をまとめ・解析し、
その結果を報告しているものになります。当院でも、症例ごとの採卵、胚移植の治療結果を登録し、日本産科婦人科学会へ報告しております。

2022年、日本で生まれた赤ちゃんの数は770,759人で、そのうち生殖補助医療で生まれた赤ちゃんは77,206人と報告されました。10人に1人が生殖補助医療で生まれた赤ちゃんとなります。

私が胚培養士として働き始めた2001年は約90人に1人、10年前は27人に1人、5年前は16人に1人、去年が11.6人に1人と報告されていましたので、年々その割合は増加しています。
2022年4月より生殖補助医療の保険適用が始まり、不妊治療へのハードルが下がったことにより、今後もさらにその割合は増加していくことが想像されます。

生殖補助医療に携わる私たちの使命は、お子様を望むカップル皆さまに赤ちゃんを抱いていただけるように、最適の治療を提供し、最高の技術で、安心・安全な医療をお届けすることだと思っております。今後も増加していくであろう生殖補助医療に対し、全スタッフが最善を尽くしてまいります。

2022年ARTデータブックはこちら（PDF注意）

https://www.jsog.or.jp/activity/art/2022_JSOG-ART.pdf

※国内で行われた体外受精には日本産科婦人科学会への報告義務があります。当院で治療し、卒業された方は必ず妊娠出産報告書のご提出をお願いします。

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