
心斎橋駅直結
電話対応時間
月・火・木・金 9:00~13:00/14:00~18:30
水・土 9:00~16:00 祝日は15時まで
不妊原因と合併症について
当院について

当院の特徴
黄体化未破裂卵胞について

LUTEINIZED UNRUPTURED FOLLICLE
月経開始後、卵胞は排卵に向けて発育を開始します。月経開始時に2~5 mmだった卵胞径が18~22 mmまで到達し、卵胞から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が上昇すると、黄体形成ホルモン(luteinizing hormone; LH)が脳から大量に分泌されます(LHサージ)。このLHサージが刺激となって卵胞が破裂し、成熟した卵子が卵巣外へ放出されまることを排卵と呼びます。
排卵された卵子が卵管采に取り込まれ、卵管内で待機していた精子が卵子内に侵入すると受精卵になります。受精卵は発育しながら卵管内を移動し、子宮に到達して子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。
排卵後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンは子宮内膜を着床に適した状態に整えてくれるホルモンです。また、基礎体温を上げる作用もあります。
黄体化未破裂卵胞(luteinized unruptured follicle; LUF)とは、卵胞が成熟したにもかかわらず、排卵せずに黄体化してしまう現象です。排卵しないため、妊娠は成立しません。
一方で黄体ホルモンは産生されるため、基礎体温は上昇します。
基礎体温表や黄体ホルモンの血液検査のみでは、排卵が起こったのか、LUFなのかを判断することはできません。
LUFは原因不明の約20%にみられ、再発率は約80~90%、LUF症例での妊娠は認めなかったという報告があります。
一般的にはどのような女性でも全月経周期の7%程度はLUFが生じるとされていますので、年に1回くらいはLUFが起きていると考えられます。
しかし、下記に該当する方はよりLUFを起こしやすい可能性があります。
物理的に排卵しにくい状態
例) クラミジアや淋菌などの骨盤内感染の既往
骨盤内手術の術後癒着
多嚢胞性卵巣症候群
子宮内膜症 など
LHサージを起こしにくい状態
例) 高プロラクチン血症や甲状腺機能異常などの内分泌疾患
クロミッド®の使用 など
炎症の阻害により卵胞壁が破裂しにくい状態
例) ロキソニン®やボルタレン®などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用
プレドニン®などのステロイド剤の服用
※アセトアミノフェン(カロナール®)には抗炎症作用がほとんどないため、LUFのリスクは低いと考えます。
まず、きちんと排卵しているかどうかを超音波検査で確認することが重要です。卵胞の消失や卵胞壁の縮小・変形、黄体の形成、骨盤内や卵巣周囲の卵胞液貯留が確認できれば、LUFにならずに排卵できたと判断できます。
LUFになった周期では妊娠が成立しないため、タイミング療法や人工授精を行っている方に対して、排卵確認の超音波検査を行うことは非常に重要だと思います。当院では、可能な限り排卵が行われたかどうかの確認までフォローしています。もし実際に排卵確認時に、LUFとなる可能性がある場合にはヒト絨毛性ゴナドトロピンの反復投与を行い、できるだけ排卵に持っていくような工夫を行っています。
反復する場合は根本的な治療が必要なため、体外受精へのステップアップや腹腔鏡手術をお勧めすることがあります。
もし、現在受診されている病院で、万が一排卵確認の超音波検査が行われていないようであれば、どうぞ遠慮なく、当院へご相談にいらして下さい。これほど重要なことはありませんから。


参考文献: 1) Hum Reprod. 2006 Aug;21(8):2110-3. doi: 10.1093/humrep/del113. Epub 2006 Apr 13.
CONTACT
お問い合わせ
受診前のご相談や手続きに関するお問い合わせはこちらから。
アクセス
〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場3-12-14
クオーツ心斎橋 6階
アクセス:大阪メトロ 心斎橋駅1番出口(北改札)直結