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段階的な不妊治療とは?また、不妊治療におけるステップアップとは?
副部長
小山 美佳
不妊治療は、大きく分けると、1段階目として一般不妊治療、2段階目として高度生殖医療(ART:Assisted Reproductive Technology)に分かれます。一般不妊治療とは、タイミング療法、人工授精が含まれます。タイミング療法は排卵日付近に性交のタイミングを合わせる方法です。人工授精は排卵日付近に来院頂き、精子を子宮内腔に直接入れる方法です。ARTは採取した卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮内に移植する方法です。
タイミング療法や人工授精治療は、排卵日の予測が重要となります。予測の精度を高める工夫として、経腟超音波検査で卵胞径を確認したり、必要な場合はホルモン検査を行うことで、より正確な排卵日を予測する工夫をしています。また、排卵誘発剤(内服薬や注射薬)を使用することで、排卵の確率を高めることが出来ます。排卵障害などの場合に行われることが多いですが、自然排卵を認める場合も、妊娠率を高めるために使用する場合があります。当院では、タイミング療法や人工授精を行った数日後に経腟超音波検査で排卵確認を行い、黄体補充製剤を開始するようにしており、より正確に評価し妊娠率を高める工夫を行っています。
初めに不妊の原因を評価し、原因に応じて負担の少ない方法から治療を開始します。一定期間治療をしても妊娠しない場合は、妊娠の確率を高める為に、治療内容を順次ステップアップして行われます。
一般的にステップアップを行う時期としては、同じ治療を4-6ヶ月継続しても妊娠しなければ、妊娠率は停滞するというエビデンスに基づき、ステップアップをお勧めします。但し、ご夫婦の年齢や不妊期間、卵巣機能や精液所見、合併症の有無等の諸条件によってそのタイミングは異なります。どの治療方法がふさわしいかは、患者さんお一人お一人異なるため、身体的負担、経済的負担、治療成功率など様々な角度から総合的に考えることが大切だと思います。
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