まだ五月だというのに真夏のような暑さが続いていますが、みなさん体調など崩されていないでしょうか？

さて、今回、胚培養士１名と看護師１名で第22回日本不妊カウンセリング学会学術集会へ参加してきました。2020年以降、COVID-19感染症拡大の影響を受け、4年ぶりの現地開催となり、多くの演題が発表されました。

その中で、当院からは胚培養士が「不妊治療保険適用後の変化」というテーマで発表させていただきました。

2022年4月より不妊治療費の負担軽減を目的に生殖補助医療（体外受精、顕微授精等）が保険適用となりました。このことにより、患者様の年齢層や、治療成績がどのように変化したかを報告させていただきました。結果としては、不妊治療の保険適用は、妊孕性の高い年齢の間に、また、最適のステップアップで生殖補助医療に挑めることで、より早い妊娠に繋げられることが分かりました。

この発表でありがたいことに優秀賞をいただきました。

また、この学会では胚培養士をテーマにした漫画「胚培養士ミズイロ」を連載している漫画家おかざき真理さんの講演がありました。胚培養士を題材にした漫画を描くきっかけや、その苦労、不妊治療に対する思いなどについてお話しされていました。普段みなさんが目にすることがない培養室の様子も伝わるかと思うので、是非読んでみてください。

　学会のテーマである変わりゆくARTに「いま」求められることとして

ARTの選択肢、必要な情報を患者様に的確に伝えていくことや、患者様への意思決定への関りなど、学会で得た知識や情報は、これからも当院へご来院頂く患者様の日々の治療や看護に活かしていきたいと思います。

春木レディースクリニック
松村・田渕