こんにちは☀
春木レディースクリニック管理栄養士の花田です。

栄養カウンセリングでは患者様から多くのご質問・ご相談をお受けします。
このブログでも「妊活食べ物Ｑ＆Ａ」としてお伝えしていきます。

Ｑ．煮物をよくするのですが、糖質のとりすぎは妊活に良くないと聞いたので、砂糖の代わりにみりんを使おうと思っています。糖質を減らすことはできますか？

Ａ．一般的にみりんと呼ばれている調味料には、大きく分けて本みりんとみりん風調味料の2つがあります。
製造方法や成分が異なるので、まずその比較をしてみましょう。

本みりんは、蒸したもち米に米麹を混ぜ、焼酎または醸造用アルコールを加えて糖化・熟成したものを、圧搾・ろ過してつくられます。
熟成の間に米麹によって米のデンプンやタンパク質が分解されて特有の甘みやコクが生まれます。

一方、みりん風調味料は、水あめなどの糖類に、米や米麹の醸造調味料・酸味料などをブレンドして作られ、熟成期間はほとんど必要ありません。

このように比較してみると製造方法が全く違うことが分かりますね
でも、一番の違いは本みりんは「酒類」だということです。


酒税法ではアルコール分1％以上の飲料を「酒類」としていますが、本みりんは約14％のアルコール分を含みます。
アルコール分14％と言えば、ワインや日本酒と同じぐらいです。
ご質問のように煮物に使うなら、加熱によってアルコール分は揮発するので心配ないでしょう。
そのままま和え物や酢の物などに使う場合は、アルコール分の少ないみりん風調味料を使うといいですね。

では、糖質の量はどうでしょうか❓
みりんは控えめな甘さなので、砂糖と同程度の甘さにするためには3倍量が必要とされています。
実際に計算してみると、炭水化物(糖質)の量は砂糖の場合よりも多くなってしまいますね😢

よって、糖質を減らすために、みりんを使うのは得策ではないようです。
もちろん、みりんの風味を生かし使用量を少なくするのなら糖質の量を抑えることは可能です。

みりんには調味以外にも料理をおいしくする効果があります。
本みりんはアルコール分が高いので、肉や魚の生臭さを消したり、食材に旨味を染み込ませたり、煮崩れを防止するなどの効果があります。
味の深みやコクを求めるのなら本みりんがいいと思います。
また、みりん風調味料の方が本みりんよりも糖分が多いので、照りやツヤを出すのに優れています。

砂糖もみりんもそれぞれ一長一短あるので、上手に使い分けていきましょう😊


≪栄養カウンセリング≫
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